牡蠣や牛肉・レバーなどに含まれている「亜鉛」には体への様々な効果が期待できます。
今回は亜鉛の男性・女性への効果を解説していきます。
亜鉛とは
亜鉛は牡蠣や牛肉・レバー、また大豆・玄米などに含まれるミネラルでタンパク質核酸の代謝に関与して健康に役立つ成分で、人間の体内に約2kgあり血液や皮膚などに多く存在します。
亜鉛には味覚を正常に保つ働きや抜け毛を予防する働きがあります。欠乏すると様々な欠乏症が起こるので意識して摂取する必要があるミネラルです。
亜鉛を多く含む食べ物
亜鉛を多く含む食べ物には牡蠣・牛肉・豚レバーなどがあります。
[table id=4 /]亜鉛が欠乏すると?
亜鉛が欠乏すると様々な欠乏症が起こります。亜鉛が不足すると細胞の生まれ変わりが盛んな部分で欠乏症が現れます。
〇味覚障害 〇肌のかさつき 〇脱毛 〇胃腸障害 〇免疫力の低下 〇貧血
男性の場合は精子数の減少による性機能低下。女性では妊娠中に亜鉛が不足すると胎児の成長不良や奇形を引き起こすリスクが生じます。
また成長期の子供が亜鉛不足になると細胞の生成やタンパク質の合成がうまくいかなくなり身長や体重の発育が遅れが見られることがあります。
亜鉛の効果について(男性・女性別)
亜鉛の体への効果を解説します。
味覚を正常に保つ
味覚は舌の表面にある「味蕾」という部分で感じ取ります。亜鉛は細胞の正常な生まれ変わりを助ける働きがあるため亜鉛が不足すると「味蕾」を新しく作り出せなくなり、味覚に影響を及ぼしてしまいます。
成長を促す
亜鉛は細胞の合成を促す重要な役割を担っており新陳代謝や成長を助ける重要な働きをします。成長期の子供の場合、細胞分裂が活発に行われ発育が進みます。成人の場合でも肌や髪などの細胞の生まれ変わりが盛んに行われます。このように亜鉛は細胞の生まれ変わりの盛んな部位に必要不可欠な栄養素となります。
脱毛を防ぐ
亜鉛は構成成分となって代謝を助ける働きによって頭皮や毛髪の生まれ変わりを促進します。髪の毛はタンパク質からできていますが亜鉛はタンパク質の合成を促します。
生活習慣病の予防
亜鉛はインスリンに働きかけ糖尿病を予防する働きを持つほか、コレステロールの上昇を抑制する作用が報告されています。このため亜鉛は生活習慣病の予防や改善に効果的だと考えられています。
生殖機能を維持する
亜鉛は生殖機能とも関連が深く女性ホルモンの分泌を活性化させ、また男性の精子の形成に必要な成分となります。
二日酔いを予防する
亜鉛は体内でのアルコールの分解に必要な脱水素酵素の働きに必要な栄養素です。よって亜鉛が不足すると二日酔いや肥満の原因となります。
亜鉛の効果。男性・女性別に解説:まとめ
このように亜鉛は細胞の生まれ変わりが盛んな部位に必要な栄養素であり、体に様々な影響を及ぼす栄養素であることが分かりました。
亜鉛は様々な動物性食品、植物性食品などに含まれているので普段の食事から摂取しておきたいものですね。