亜鉛を含む食べ物で最強は?「納豆」(大豆発酵食品)がNo.1です!

  • 2020年11月23日
  • 2023年4月14日
  • 亜鉛
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今回は亜鉛を含有する食べ物の中の一つである「納豆」について特に体内での吸収率について解説していきます。

納豆や味噌は亜鉛を含む食品ですが、普通の大豆と発酵処理をした味噌納豆では亜鉛の吸収率が違ってくるのです。

亜鉛の効果について

亜鉛は体内でエネルギーを作り、細胞分裂免疫機能など生きる上で重要な役割をもたらしています。新しい細胞が作られる組織や器官では必須のミネラルです。

効果としては健康な肌髪の毛子供の発育妊娠を維持する生殖機能の改善体の酸化を防ぐ味覚を正常にするなどの働きがあります。

食品別の亜鉛含有量

[table id=6 /] (食品100g当たりの亜鉛含有量)

 

味噌や納豆など大豆発酵食品の亜鉛吸収効果について

味噌や納豆 → 発酵過程でフィチン酸がほぼ完全に分解するので亜鉛吸収率がUP

大豆 → 吸収を阻害するフィチン酸が含まれるので亜鉛吸収率が低い

近年は体内への亜鉛吸収率のメカニズムが明らかにされてきており、特に味噌納豆など大豆発酵食品における体内への亜鉛吸収率が上がることが解明されてきています。

亜鉛を含む食品を摂取した場合の体内の腸管への吸収率は約10~30%と低く、必要な量の亜鉛を体内に充足するには、

①亜鉛の量を増やす ②腸管内での亜鉛吸収率を上げる

このうちのどちらかが必要となります。

亜鉛を多く含む食材には牡蠣牛肉レバーチーズなど動物性食品が多く、植物性食品では豆類・穀類・種実類に比較的多く含まれ、野菜・果実類には少ないです。

食材に含まれる亜鉛の含有量が多いほど供給源としては優れていることになりますが、その食材に含まれている様々な因子が亜鉛の吸収率に影響を及ぼします。

豆類や穀類に含まれているフィチン酸は腸内で亜鉛と結合して亜鉛の吸収を阻害します。よって亜鉛含有量は多いのに生体利用率は低くなるということが起こります。

しかし、大豆を発酵させてフィチン酸を減少させた味噌や納豆を摂取すると亜鉛の生体利用率は上がるといったことが起こります。

すなわち大豆発酵食品である味噌納豆においては発酵処理中にフィチン酸がほぼ完全に分解されるため、腸管内での吸収率が上がることで優れた亜鉛供給源となるということが言えます。

亜鉛を含む食べ物。大豆発酵食品の納豆が最強!:まとめ

このように大豆発酵食品である味噌納豆の場合は発酵処理中にほぼフィチン酸が分解されてなくなるので腸管内での亜鉛吸収率が上がるというわけです。

ゆえに日本でよく食されている味噌や納豆などの大豆発酵食品は、亜鉛吸収率の面から考えても亜鉛供給源として最強と言ってもいいでしょう。

味噌や納豆ならば身近なところで手に入りますし、質の良い特産品なども多数あります。

ぜひ、大豆発酵食品を摂取して亜鉛を体に取り入れましょう。

以上、参考にしてください。

 

参考:味噌など大豆発酵食品による亜鉛栄養改善の可能性
http://-www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan/106/…/_pdf

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