今回は、性行為などで感染する性病 Sexually transmitted diseases(STD)について
その種類と症状について解説していきます。
性病とは?
性病 Sexually transmitted diseases(STD)とは膣性交・肛門性交・口腔性交を
含む性行為によって性感染症です。
性病の分類については細菌性・ウイルス性・寄生虫に分類されます。
性病の分類
●細菌性…クラミジア感染症・淋病・梅毒
●ウイルス性…性器ヘルペス・HIV/AIDS・尖圭コンジローマ
●寄生虫…トリコモナス症
症状としてはほとんどの性病は感染初期に症状が表れないことが多くその為、
他人へ感染しやすい。
性病が完治できるかについては、梅毒・淋病・クラミジア感染症・トリコモナス症は
完治可能ですが、ヘルペス・B型肝炎・HIV/AIDS・HPVは寛解可能ですが完治はできないと
なっています。
性病の予防については、●性交を避ける●コンドームの使用●不特定多数の相手との性行為を
避ける(セーフセックス)●ワクチンなどが挙げられます。
次に実際の性病の種類と症状を解説していきます。
性病の種類と症状
次に性病の種類とそれぞれの症状について解説していきます。
①性器クラミジア感染症(細菌性)
クラミジア・トラスマチスに一種により生じる性感染症(STD)です。
男性では性器では尿道に膿みや痛みを生じ、女性では織物が増えますが無症状の場合も
あります。咽喉への感染ではのどが痛くなり痰が増えたりするが無症状の場合もあります。
淋病と並び多く見られる性感染症です。
透明の膿が出る。痛みを伴うこともある。女性の場合はおりものが増えることがあるが
自覚症状はあまりない。咽喉感染ではのどが痛くなり痰が増えたりする。
②淋病(細菌性)
淋菌への感染により起こる性感染症です。淋菌性尿道炎では尿道の強い炎症と痛みを生じ、
膿が出る。女性や咽喉への感染では無症状のことも多い。1回の性行為による感染率は
約30%と高い。
自覚症状がない場合が多い。
③ヘルペス(ウイルス)
単純ヘルペスウイルスが原因。単純ヘルペスウイルスには1型(HSV-1)と2型(HSU-2)が
あり、1型は唇と周辺、2型は性器に感染しやすい。性行為が原因となりやすいHSU-2の
感染頻度はHSU-1より少なく欧米諸国では感染率はより低い。
④尖圭コンジローマ(ウイルス性)
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により発病する性感染症。俗にいうイボ状を
形成する。主に性行為にって感染する。よく亀頭周辺にイボができるケースがありますが、
尖圭コンジローマではなく多くはフォアダイスや真珠様陰茎小丘疹と呼ばれるものです。
(無害)
⑤トリコモナス症(原虫)
原生生物トリコモナスが原因となる。尿生殖路の感染症であり、女性の尿道や膣に感染する
場合が多い。男性の場合は排尿によって原虫が排除されてしまうことが多い。
⑥梅毒(細菌性)
スピロヘータの1種である梅毒トレポネーマによって発生する性病。兆候や症状は
4段階でそれどれ異なる。感染経路は性行為・母子感染・輸血血液を介した感染がある。
こともある。現代においては先進国では抗生物質の発達により第3期第4期に進行する
ことはほとんどなく死に至る例は稀である。第1期と第2期に症状が全く現れない
こともある。
⑦AIDS(後天性免疫不全症候群)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫細胞に感染し、免疫細胞を破壊して後天的に
免疫不全を起こす疾患である。性感染症の一つ。HIVに感染しただけでAIDSを発症する
のではなく、HIVに感染した人が免疫能の低下により23の合併症のいずれかを発症した
状態のことをいう。
感染症にかかるようになる。感染経路はコンドームを使用しない性行為、
注射器の打ち回し、母子感染など。
⑧ケジラミ症(寄生虫)
ケジラミ(毛虱)という吸血昆虫による性感染症。成虫は1mm~2mmで発見しにくい。
先夫危機感は1か月~2か月。男女ともに陰毛部に異常な痒みを感じる。
感染は性行為の他、集団での入浴でも起こる。
よくある性病の種類とそれぞれの症状:まとめ
以上、よくある性病の種類と症状について解説しました。
性病にって完治できるものと完治はできないけれども寛解は可能なものとありますが、
定期的な検査をすることで早期に発見し治療したり重症化を防ぐことはできます。
もし心配な場合は医療機関や保健所で定期的な検査をすることをおすすめします。
以上、参考にして下さい。